心の底から君が好き②



あき兄をなんとか宥めて落ち着かせた。

それよりお母さん以外、誰も喜んでくれないなんて…


お父さんは酔っ払っててわからなかったけど

多分あき兄やヒロと同じような反応するんだろうな。


柊斗…なんかこれから大変そうだよ…ごめんね。




「結菜。今度俺が帰って来た時、そいつ連れてこい」


まだ言うか!あき兄ってこんな心配性だったなんて知らなかった。



「わかった!でもあき兄が心配することないと思うよ?」

「わからないだろ!まだ結菜が自惚れてるから、わかってないだけかもしんないし」



あき兄はそう言うなり、リビングのソファにドスっと座り込む。

それにしても、自惚れって…



「でも、まぁ結菜の頼みだからジャージは貸してやる」

「ありがとうあき兄!!」


なんだかんだ言って、やっぱりあき兄は優しい。



こうして柊斗に着せるジャージもゲット!!

これであとはヒロの通う中学校へ行けばおっけい。



ヒロはあたしが中学3年生の時に1年生だったけど

なかなか見かけることなかったから

なんだか違う一面も見れる気がして楽しみだな。




それより気になることが


「あき兄いつ帰っちゃうの??」


実家に帰って来てもすぐ帰っちゃうから…


「今回は1週間いる予定だよ」

「ほんとに?!」

「あぁ。だからヒロも一緒にどっか連れてってやるよ」

「やったー!楽しみー!」


嬉しさのあまり思い切り万歳した。

あき兄とヒロの3人で出かけるの久しぶりだから楽しみっ