心の底から君が好き②



あっという間に学校も終わり、今あたしは家にいる。

タイミングいいことに、今日お兄ちゃんが家に帰ってくるらしい。


お兄ちゃんは今大学生で1人暮らしをしている。

就活で大忙しみたいだけど、息抜きがてら今日帰ってくるってお母さんが言ってた。




--ガチャ。



「ただいまーー」



お兄ちゃん!…かと思いきや、この声はヒロくんです。

噂のヒロくんご帰宅。



「おかえりヒロ」

「姉ちゃん今日早いね」

「だって今日あき兄帰ってくるじゃん」

「あれそうだっけ?!」

「聞いてなかったのー??昨日お母さん言ってたじゃん」

「昨日は…それどころじゃなかったんだよ!」


そう言って、なぜか顔を真っ赤にしながら階段を上って行った。

何か昨日あったのかな。

…やっぱり恋??



そんなヒロを見てたら、早く中学に行きたいと、うずうずしてきてしまう。




そんなこと思ってたら


--ガチャ。


「ただいまーー」


この声はまさしく…



「あき兄??」

「おお!結菜久しぶりー!!」

「あき兄久しぶり!あとおかえり!!」


あたしはあき兄に抱きついた。

あき兄は小さい時から、ヒロとあたしの面倒をよく見てくれてたから大好きなんだ。


ちなみにあき兄の名前は横橋 彰人(アキト)。