心の底から君が好き②



「これからずっとあとつけんのか??」


「…かもしれないです」



来ちゃったからには後に引けない状況。

それに気になって帰れない。



「まぁ…あんま気にしない方がいいじゃね?大丈夫だと思うけどな」

「そ…そうですよね」

「なんかあったら俺のとこきてもいいからな!!」

「…え?!」

「冗談だよ!まぁ…冗談でもないけど」



最後の言葉が消えそうなくらい小さくて聞こえなかった。


「じゃあ俺行くな。帰り気をつけろよ」

「あ…はい!先輩も気をつけてくださいね」


手を振りながら元来た道を戻って行く先輩。

…もしかしてあたしの後をつけてきたの??



先輩もしかしてまだ…って!!ないない!

自分の頬をぺちぺち叩く。結構痛い。



余計なこと考えるなこんな時に!


あたしはすぐさま柊斗たちの方に視線を戻す。



「何しゃべってるんだろう…」



口が動いてるのは見えるけど、声までは聞こえない。


そしてもう冬間近ってこともあり風が肌寒くなってきた。

電柱のとこに突っ立ってるから寒さも感じる。



「あ、歩き出した!」



さっきまで2人は突っ立って話してたけど、やっと歩き出した。

あたしもそれと同時に1つ前の電柱に移動する。

ばれないようにできるかな…