授業が終わり休み時間。
あたしはある行動に出る。
1番前の廊下側の席に向かった。
「柊斗」
こうやって柊斗の所に自分から行くのは初めて。
だからか驚いた顔してる柊斗。
「結菜どうかした??」
でも心なしかすごく嬉しそうな顔。
見てるこっちまで胸が高鳴る。
「ううん。柊斗の顔見に来ただけだよ」
ほんとそれだけの理由だけど
あたしは少し焦りを感じてるのだろう。
少しじゃなくて物凄く。余裕がない。
「結菜おいで」
あたしの腕をつかみいつもの体勢。
柊斗の足に座り、抱きかかえられてる状態。
違うのは場所。…なんか新鮮かも。
キョロキョロ見わたしてたら
「もうーー結菜かわいいーー!!」
お腹にまわしてる腕を左右に振るから
あたしは振り回されてる。
ぐわんぐわんする。
「柊斗…柊斗ストップ!!!」
「あ、ごめんごめん」
ピタリと動きを止めて大人しくなった。
危うく目がまわるとこだったよ。

