心の底から君が好き②



授業が終わり休み時間。



あたしはある行動に出る。

1番前の廊下側の席に向かった。



「柊斗」


こうやって柊斗の所に自分から行くのは初めて。

だからか驚いた顔してる柊斗。



「結菜どうかした??」



でも心なしかすごく嬉しそうな顔。

見てるこっちまで胸が高鳴る。




「ううん。柊斗の顔見に来ただけだよ」


ほんとそれだけの理由だけど

あたしは少し焦りを感じてるのだろう。

少しじゃなくて物凄く。余裕がない。



「結菜おいで」


あたしの腕をつかみいつもの体勢。

柊斗の足に座り、抱きかかえられてる状態。


違うのは場所。…なんか新鮮かも。

キョロキョロ見わたしてたら



「もうーー結菜かわいいーー!!」


お腹にまわしてる腕を左右に振るから

あたしは振り回されてる。

ぐわんぐわんする。



「柊斗…柊斗ストップ!!!」

「あ、ごめんごめん」



ピタリと動きを止めて大人しくなった。

危うく目がまわるとこだったよ。