「いきなりごめんね」
「そういうとこもかわいい」
あぁ…柊斗には敵わない。
柊斗が好きだと気づいてからのあたしは
いろいろと必死かもしれない。
「じゃあちょっと直哉としゃべるから行くね」
「うん!またね」
こうやって少しでもあたしの所にきてくれる。
あたしも柊斗の所に行ったりしようかな。
気持ちを心に閉まっとくだけじゃ伝わらないもんね。
しみじみと思う。
あたしは視線を柊斗から外にうつしたそがれた。
--ガラガラっ
「あぁ!!柊斗!!」
ん?!今『柊斗』って言わなかった?
しかも女の子の声。
あたしはその言葉に反応して
ゆっくり視線を外から声の方に移す。
「柊斗いないから同じクラスの子に聞いて来たんだ」
その子はもう柊斗しか見えてないらしく
ざわざわしてる周囲には気づいてないみたい。
それよりこの子誰??
「瑛美今日だったんか。まぁまたよろしくな」
瑛美?!瑛美って誰?!
あたしの頭の中はパニック状態。
だっていきなり呼び捨てで…え?!どういうこと?!

