あたしもこうやって喜んでくれる人がいることには、素直に嬉しいって思える。

それに…こうやって紹介してくれる柊斗にも…


そんなこと考えてたら、あたしまで頭に火が昇ってきたように、顔が無性に熱くなった。


それを柊斗が見逃すはずもなく


「あれ?結菜顔真っ赤っ!かわいいー」


あたしの顔を覗きこみながら言ってくる。

不覚にも胸がきゅうーーーってなってしまう。



「柊斗見ないで!!恥ずかしい!」

「いいじゃん。今さらそんな恥ずかしがることないでしょ?」

「…ある!全然ある!!」


俯いていた顔を上げながら柊斗の顔見たら、満面の笑みだった。

(かっこいい)



…何かっこいいって思ってるんだ!おバカ!あたしのおバカ!




そんなあたしたちを見てた伊勢谷くんが


「はいはい。いちゃいちゃしない!」


ストップをかけてくれた。

なぜか思ったよ…ありがとうって。




「悪いな。でもこれからはもう遠慮しないし、教室で俺らのいちゃつき見放題だから!」


そう言いながらあたしの頭をなでなで。

なでなでするの好きだね柊斗。



それより遠慮って…今までしたことないでしょ。

それを思ったのが伊勢谷くんに通じたのか



「遠慮なんて今までもしてないだろ!!」


いい突っ込みだよ伊勢谷くんっ。



「そうだっけ?まぁこれからも遠慮なしにいくから」


どうでもいいかのようにあしらったよこの人。