心の底から君が好き②



これを見る限りだと、運び終わる頃には疲れ果てるであろう。

それを柊斗も察したのか


「結菜…今日は中学行くのやめよう!明日にするべ!」

「う…うん。そうしよ!」


2人して肩をガクっと下げた。

担任って、なんでほんとにこんなに資料を…



もしかして使うかもって持ってきたけど、使わなかったってパターンか?

それにしても今日の授業資料使わなかったよね?!


「何それーー!!」


思わず叫んでしまった。

叫ばずにはいられなかった。


「どうした結菜??」


いきなり叫んだから柊斗がビックリしている。


「ねぇ柊斗!!絶対担任教育した方がいいって!!」

「は?!いきなりなんで?」


柊斗は不思議でたまらないって顔をしてる。

だからさっき思ったことを全部話したら



「それあり得るな!あいつ頭弱そうだもんなー!!」

「うん!その頭の弱さのせいであたしたちにも被害くるのたまったもんじゃないよ」

「ほんとだよなー!!」


心なしか柊斗は嬉しそうに話してる。




「柊斗なんで嬉しそうなの??もしかしてあき兄の次に今度は担任とか…」


ちょっと冗談で言ってみた。


「え?!んな訳ないだろ!!俺は結菜しかいない!!」


担任は頑なに否定するのね。

『それに』と付け加えて


「嬉しそうなのは、また結菜とこうやって学校でいっぱい話せてるのが、実際かなり嬉しい」



--ぷしゅーー。

頭の中の何かが沸騰してしまったらしい。

さっきの言葉があたしの胸を躍らせる。