心の底から君が好き②



それにヒロの所に行くの今日って言ってたよね。


「柊斗とりあえずさ、早く資料運ばないとヒロの所に行けない」

「…あっ、そうだった」


パっと今思いだしたかのように言う。

ずっと忘れてたんかい!


あたしは準備満タンだったから



「制服もジャージも今日持ってきちゃったからね」



いつでも行けるように持ってきたのだ。

我ながらやるねぇ。



それにしても廊下にある資料を見るのが恐怖だ。

まさか自分が頼まれるなんて思わなかったから

一瞬しか見なくて、量までは確認しなかったんだよね。




「柊斗早く終わらせよ」


そう言ってあたしは柊斗の腕を引っ張る。



「もう結菜、昨日から大胆なんだから!」



嬉しそうにあたしの腕をつんつんしてる。

なんかあたしが彼氏みたいじゃんか!







廊下を見るなり愕然とする。

だって…



「何この量!!!」

「うげ…」



言葉もなくなってしまいそうになるほどの大量にある資料。

いつも以上だよ、これ。山積みになっている。


「柊斗…」

「ま、まぁ2人なら…ね?」


柊斗…どもってるよ…動揺してるの丸わかり。