それにヒロの所に行くの今日って言ってたよね。
「柊斗とりあえずさ、早く資料運ばないとヒロの所に行けない」
「…あっ、そうだった」
パっと今思いだしたかのように言う。
ずっと忘れてたんかい!
あたしは準備満タンだったから
「制服もジャージも今日持ってきちゃったからね」
いつでも行けるように持ってきたのだ。
我ながらやるねぇ。
それにしても廊下にある資料を見るのが恐怖だ。
まさか自分が頼まれるなんて思わなかったから
一瞬しか見なくて、量までは確認しなかったんだよね。
「柊斗早く終わらせよ」
そう言ってあたしは柊斗の腕を引っ張る。
「もう結菜、昨日から大胆なんだから!」
嬉しそうにあたしの腕をつんつんしてる。
なんかあたしが彼氏みたいじゃんか!
廊下を見るなり愕然とする。
だって…
「何この量!!!」
「うげ…」
言葉もなくなってしまいそうになるほどの大量にある資料。
いつも以上だよ、これ。山積みになっている。
「柊斗…」
「ま、まぁ2人なら…ね?」
柊斗…どもってるよ…動揺してるの丸わかり。

