心の底から君が好き②



少しだけ『んー』と考えて


「変って言うか…まぁ普通ではないんじゃないかな?」


変じゃないけど…普通でもない。

複雑な返答だ。



「でもあたし2人とも好きだから応援してるよ!」


聖奈の言葉に思わず胸がきゅうーって締め付けられた。


「ありがと聖奈。大好き!!」


そう言って聖奈の手を両手で握る。

そしたら柊斗が後ろから


「ねぇー結菜ー俺にも大好きって言ってよー」



少し拗ねたような口調で言ってきた。

だけど…



「あとで言ってあげる!今は恥ずかしい」


なんか乙女になってしまったみたい。

さっき柊斗が言ってた恋心だね。




「かわいい」


耳元でぼそりと言って、また抱きついてくる。

いや、さっきからずっと抱きつきっぱなしだった。



「あたしもこの2人見てると、もっと頑張ろうって思うよ」


なんか聖奈がしみじみと言いだす。

あたしたちを見て『頑張ろう』なんて思えるなんて。



「じゃあそろそろ俊希のとこ行かないと!また明日ね!」

「うん!聖奈気をつけて帰ってね」

「はーい!結菜と相川くんも!」



そう言って聖奈とバイバイしても、まだ柊斗は引っ付いてる。

これだと何もできない…