心の底から君が好き②



「ほんとに?じゃあ中学行く??」


頭下げた状態のまま、上目づかいで聞いてきた。

上目づかいとかダメでしょ。

不覚にもキュンとしてしまうあたし。



「行く!!行きます!行かせて頂きます!」


上目づかいに動揺してしまったせいか

3回も同じ言葉を、違う言い方で言ってしまった。


それを聞いた柊斗が、嬉しそうな顔をしながら

頭を上げて



「さすが結菜!大好き愛してる」


そう言いながら自然にあたしの手をとり、歩き出す。

なんか『大好き愛してる』が口癖のようだよね。



言われて嫌なんて思わないけど。

でも『愛してる』とかはいざという時…言ってほしいなってあたしは思う。


でも言ってくれることに感謝だよね。





「ねぇねぇ柊斗。ヒロのとこいつ行くの?」

「…今日でしょ!」



出ましたね。みんなやってますね。これ。

しかも柊斗ったら動作まで真似してる。あたしの手を握ったまま。



「今日っていきなりだね」

「だってさ…早く済ませないとなんだよ。こういうのは!」

「ふ~ん」


柊斗の警戒心の意味がいまだにわからないけど

これで解決して、柊斗とヒロが仲良くなってくれたらいいな。



「なんだか楽しみー」


あたしはそう言いながら柊斗の手をぎゅっと握り返した。