麗李がベンチで空を見上げるように 座っていた。



「空 好きなの?」



俺のいきなりの質問に



麗李はびっくりしたようだ。



「好きだよ」



ビクッ  ドキドキ



俺が言われたんじゃないのに



なんかドキドキしてる。



「そうか。 俺と一緒だ。」



すると彼女は



「明日 アメリカにいくの。
 この空はどこまでも続いているのかなっておもって。
 蓮くんと同じ空をみているんだっておもって
 がんばるね。
 ほんの少しの時間だったけど 
 おしゃべりの相手してくれて ありがとう。」





そういって いつもの彼女の笑顔から



一粒の雫が落ちた。