「私ね 病気なの。 心臓が悪くて。
 それでね もう心臓移植しか助からないって
 言われてる。
 つい最近 ドナーが見つかって 手術するんだ。」



俺はなんて言葉をかけていいかわからなかった。



「よかったな」



そう 言葉をかけてあげることだけで 精一杯だった。



すると彼女は



「よくない。 怖いもん。
 こんなに 心待ちにしてたのに 
 いざとなると 怖いんだね。
 それに アメリカに行かなければならない。
 アメリカにドナーいるから。」



俺は 声をかけてあげることがてきず 



ただただ 頭を撫でていた。