あたしが言った瞬間、一人の女の人がドン!と立って、


「なんなのよその子!何で忍様と一緒に来たのよ!何で忍様と隣なのよ!」


と叫びながら言った。

なん・・・か、やばい空気になっちまったな・・・


「うるせぇ、お前、黙ってろ。」


し、忍お坊っちゃまあぁぁー!?何て事を!

女の人は、「チッ」と舌打ちをして、あたしをにらみながら座った。

こ、怖い・・・


「おい、如月、なにやってんだ。早く席に座れ。」


あたしは言うとおりに、忍殿の隣に行って座った。

はぁー忍お坊っちゃま、なんであたしを隣にするんですかー・・

あたしと隣になってもいいことないですヨ・・・勉強も分かんないし、運動おんちだし、料理へたっぴだし・・・

なんか関係ないのもあるけど・・・

初日でこんなことになるなんてなぁー。ほんっと、ついてないよー・・・


「はぁー」


あたしは窓の外を見ながらため息をついた。