「僕、如月さんのクラスの担当の先生です。教室に行く途中で如月さんを見かけたので声をかけました。よかったら、教室まで一緒に行きますか?」


あ!ぜ、ぜひ!こんなでかい学校であたし、迷っちゃうとこだったし。


「はい」


あたしは、先生の後ろについて行った。
それにしてもほんっと、でかい学校だなー・・・


「初日で遅刻ですか」


えっ!ば、ばれた!なぜだ!テレパシーか!


「そっ!そうっすねー・・・あははは・・・」


苦笑で笑うあたしに先生は「クスッ」と笑う。


「・・・さっき、忍お坊っちゃまを見ませんでしたか?」


へ?忍お坊っちゃま?誰?ここの校長先生?

あ、でも校長先生の事をお坊っちゃまとは呼ばないか。