High school Love

中学のときのことを思い出してたら悲しくなってくる


好きでもないのに付き合って


私は恋愛にはむいてないんだ


「あっ…」


私は向こうから自転車を押して歩いてくる人に見覚えがあった


「あっ、お前」


向こうも足を止める


「飯田くん 今帰り?」


「あっ、ああ そうだけど」


「じゃあ家近いんだね でも自転車通学なんだ」


私は飯田くんの自転車を見た


「まぁな お前は家ここらへん?」


「うん! そこの角曲がったところ」


「そっか」


飯田くんは少し笑った


笑った顔はスゴくかっこよくて


ドキッとしてる自分


「あっ、今日はごめん 悟が…」


「大丈夫 俺もちょっと言い過ぎた」


飯田くんは自転車に乗ると


「じゃあな! また明日」


そう言うと自転車は私の横を通りすぎた


意外と良い子なのかも


いやいややっぱり不思議な感じがする


けど飯田くんの温かな部分が見れたような気がした