重奏 ‐アンサンブル‐

ザシュッ―――………


「菖……!」



目の前に立ちはだかって、一人のドールを倒した菖に土方は驚く。


その後も、今までの動きが嘘の様に電光石火の如くドール達を倒してゆく。


その姿はまるで、花から花へ舞う蝶の様のようだ。



「ちっ。お前達もいけ!」



次々と倒されてゆくドール達になりふり構ってられなくなったのか、鞍雀は護衛のドールにも命をだす。



「くっ―――……」



残り数人となったところで、菖の動きが止まる。



「菖!!!」



腹を押さえ、片膝を付く。



「しっかりしろ!」



「はぁ、はぁ、はぁ……」



土方の声にも答えられないほど、肩が上下に動き息が上がっている。



「ここまでのようだな。」



呟く鞍雀の手には拳銃が握られていた。


銃口の先には、菖。



「くそっ……!!」



引き金を引く瞬間、鞍雀は勝ち誇った様にニヤリと笑った。