菖も、お礼を言われたり謝られたりで対応に忙しい。


…というフリをして、隊士一人一人の頭から足の先まで余すところなく観察する。


基本的には腕っぷしが強い人物が多い。

頭脳派は山南と伊東ぐらいだろうか。



「近藤さん、用意も出来たし食いましょう。」



もみくちゃにされている菖と平助を助ける様に、土方が声をかける。



「おお、そうだな。冷めないうちにな。」



土方の言葉で、興味津々だった隊士達も我に返ったのか席につく。



「うむ、では。」



「「「いただきます。」」」



メニューは、ご飯に焼き魚、味噌汁とお新香。

とまぁ町民とさほど変わらないのだが、なにせ量が多い。


菖の出された量の3倍はありそうだ。