しゃべり方といい、目つきといい
全てがいつもと違い、少しビビった。
椿「私、本当は男に興味なんてこれっぽっちもないの。雷竜なんてとくに嫌い。
噂で人を判断するなんてクズだからね」
そう言って渡辺 輝瑠は不敵に笑った。
蓮「どういうことだ。」
椿「わかんないの?私は今まで猫かぶってたのよ。秘密を守るために。」
涼「秘密とは?」
椿「私が夜蝶なのよ。」
さらっと言ったことにとても驚いた。
でも夜蝶は髪と目が…
椿「あ、これウィッグとカラコンね。
あと、渡辺 輝瑠なんて存在しないから。」
どういうことだ?
椿「私の本当の名前は上条 椿姫。」
上条…椿姫
蓮「そうか…だから夜蝶は俺らを嫌っていたのか。」
椿「そうよ。じゃあね。空、奏、今日は帰るね」
空「うん、ばいばーい」
奏「また明日な」

