奏に助けられ
皆の所へ帰る途中……


「あんま…心配させんなよ」

その一言だけだったけど、
すごく心配してくれたのが伝わった。

こんなにも心がぽかぽかするのは

いつぶりだろうか。

「うん。」と答え
サラサラの足跡ひとつない砂に

2人の足跡を残しながら歩いた。