祐兎は、笑った。 今までにないくらい無邪気で、 少年のような笑顔で。 「うん。あたし、笑うよ? だから・・・だからっ!!」 煙草の香りがあたしを包む。 祐兎があたしをそっと抱きしめる。 そうして祐兎は― <またな。麗華> そういって、 ほのかに煙草のにおいを残して 消えてしまったの。