「お前は一番だ。二番にも三番にもなるな。一番しか認めない。」
親父にこれを言われたのは小1のとき。
正直その時は、言ってる意味がよくわからなかった。
でも、俺の成長と共に意味をちゃんと知ることになった。
初めて実感したのは、小4。
「なんだ、この点数は。」
国語のテストを見られた。
__87点。
100点連発の俺にしては珍しく低い点数だ。
だが、決してわるい方ではない。
クラス最高が確か92点。
俺は親父の鬼のような顔にきづかずに、
「父さん、それねクラス1の点数が92点だ______」
その後に言葉をつづけることは不可能だった。
なぜなら、親父に強い力で思いっきり殴られたからだ。