はぁ...。



もうここまでくればわかった。




コイツ二重人格ってことか。






「あんたも苦労してんのね。」



私は思わず、そういってしまった。



「は?」


青い瞳は最大限にまで開かれる。




「猫かぶるなんて、楽にできるとは思えない。ましてやクラスメイトに”王子”なんて呼ばせるまでなんで生半可な努力じゃできるわけがない。」










.....それにあんた、相当苦しそうに猫かぶってる。


本当のところはわからないけれど。


少なくとも私から見たら、ね。