「あ、あのぉ...。一度あったことあるよね?」




HRがおわり、私は恐る恐る奴に話かけてみた。



綺麗な栗色の髪がゆれて、テンドウはこちらをむいた。




そして、なんともバカにした口調で、



「さっきわざわざ、日本語で言ってやったじゃん。高所恐怖症女。」