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ーーーーーーーーいーー
ーずみーーー

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ーーーーいずーーみ



ーーーーいずみーー

ん?

朝なのか

誰か俺を呼んでいる

「いずみっ!!」

また大きな声で呼ばれ

寝ていた俺は慌てて一気に体を起こした

「いずみ!何時まで寝てんだよ!」

声の主は家も近所で小学校からの友達の

奏多(かなた)だった

奏多は何故か慌てた様子でどことなく怒

っている様にも見える

「お前なんで俺の部屋にいんだよ」

ベッドから立ちながら言う

「なんでって、、今日、高校初日の

登校日なのに、いずみん家迎えきても

お母さんが寝てるってゆーから

入れてもらったんだよ、、、」

奏多の話で唖然とする

そうだ、、、今日から学校だった、、

「待て、奏多!今準備すっから!」

そーゆーとタンスの中から真新しい制服

を引っ張り出し急いで着る

新しい制服はブレザーで中学時代着てい

た学ランとは違うので慣れない

ふと、奏多を見ると容姿がかなり大人に

なったように見えた

元からハーフっぽい顔立ちでイケメンだ

ったが、ここまで制服を着こなされると

どこへ行っても何を着ても第一印象最悪

の俺はむなしい気持になる

なんて人間は不公平なんだろうか

だが、こんな俺だがこの部屋で昨日

いいことがあったんだ、、、

寝坊の理由

ーーーそれはーーーー