「うそ....。」 私は力が抜けてペタンと座り込んだとき、その声は聞こえた。 央樹の最後の言葉からジャスト30秒。 屋上に掛っていた時計の秒針の音が30回鳴ったところでその声にさえぎられたから。 「お前、バカだな。」