わたしの名前は藤宮芽琉、本名は菅谷芽琉。
元は、いや、正式には今でも、菅谷家、多分世界的にも有名な財団の娘である。
最初はただ一人で外で生活したいと思って、名前を偽っていた。
ただ、翔哉は予想外のハプニングだった。
一目惚れから始まり、優しさに溺れ、わたしはずっとこのような生活が続けばいいのにと思った。