「こちらこそ。丁寧な対応をして頂いたおかけで、今季の業績は伸びっぱなしですよ。」
少々ぎこちない雰囲気だが、社交辞令としては充分だ。
そして、翔哉がやってきた。
わたしはずっと背を向けていたから気づかなかったのだろう。
「妃世。誰と話しているのかね?」