わたしは涙を拭って、カップを受け取った。
その彼岸花風味の後悔薬の液体は飲む気にはなれない黒に近い赤だった。

「味はないですよ。飲んだら5日前の事故10分前に戻れますよ。」
クレサさんの話を聞き、わたしは一気に薬を口の中に入れた。