「…ん、あ、あれ…?今何時?」
拓の寝ているソファーに
寄りかかって寝てしまったみたい
眠い目をこすりながら外を見ると
もう日が沈み始めている
「え!ちょ、時計!」
ソファーの上の壁に
時計がかかっていた
「ろ…6時半」
どうしよ
2時間近くも
寝ていたってことだよね
「うあああ…」
やっちゃったよう
部活7時までだし
一応まだやってるはず…
「急いで帰らなきゃ」
拓にかかっていた
タオルがいつの間にか落ちている
私はそれを拾い彼にかける
「ほんとにきれいなカオ…」
んーん
見とれている場合じゃない!
「ごめんなさい
勝手に入って
勝手に帰らせてもらいます…!」
落ち着いている彼を起こさないように
小声であいさつをしてから家を出た
庭に出ると
まだ沈みきっていない夕日が
ひまわりたちを赤くてらしていた
