…が掴めなかった。

「きゅ、救急車は呼ばなくていい…から…」

「何言ってるんですか?!!
こんなに咳止まらないんですよ!?」

「俺は大丈夫…
流しにある引き出し…
の、下から…2番目に入ってる
薬をとって…ほしい」

すごく苦しそう。
喘息とか持ってるのかな。

「わ、わかりました!」

キッチンへ行くと
それらしきものをすぐ見つけた。

薬と水を持って彼のところへ行く。

私が近づくと
彼は起き上がって
私の渡した薬を一気に飲んだ。