ゲホっゲホっ…ゲホ 何をしたらいいのかわからず 私はただ背中をさするだけだった。 ゲホっ……ケホっゲホゲホ それでも咳は止まらない。 「き、救急車よんだほうがいいかなっ!」 部活中なのでケータイは 持ってきていない。 リビングを見渡すと テレビの横に電話を見つけた。 背中からさすっていた手を離し 受話器に手をのばした。