翌日、寝不足のまま迎えた鷹宮の初日は、 母の手術の日。 研修の合間に、承諾を得て何度か母の様子を確認しに行く。 新しく始まった一年は、 穏やかとは言えない、暴風雨のような時間。 俺が徳力と関わることを、拒むように 次から次へと、起こって行く出来事に、内心苛立ちながら やりきれない時間を過ごし続ける。 俺が今まで生き続けていた時間が、 徳力と関わることで、何もかもが崩れ去ってしまうような不安にすらかられていた。