「お前は無事か?」

「大丈夫だ……」

「さっ、帰るか……。
 俺たちの場所へ」

「うん……でもあの咲って言う少女は?
 一緒に連れて帰るの?」

「宝さま、それには及びません。
 咲さまは、この鬼の国の国主となられた御方。

 あの方には、天から託された新たな使命がおありのことでしょう。
 再び、時が繋がるその時まで……」



柊の言葉を受けて、
ボクたちはサクラの気配が強い場所へと意識を強く念じ続けた。