こんなにも傍に居るのに、
俺はまた何も出来ないのか?






……兄貴……






俺の代わりに
アイツを守ってやってくれ。








何度も何度も祈るように問い続ける。




やがて……静かに黄金の雨が降り始める。










その雨は傷を癒すように、
何処か優しい心を潤していく雨だった。