翌日―――


昼放課になり、紗里香に視線が集まる。

どこのクラスの奴かな??

関係ないとはいえ、気になる。

「原口くん!!」

紗里香が、大きな声で言う。

原口くん?

って、原口連だよね??

もしかして、紗里香が好きなのって、原口くんっ!

ちょっ、ちょっと待ってよっ!!

原口くんとはあたしは、付き合ってんのよっ!!

紗里香もそれは知ってるはず。

なのに、

なんで!!


「あぁ?」

原口くんが、紗里香に顔を出す。

「あ、あの……」

ざわめく教室。

『原口くんって、堀内さんと付き合ってるよね??』

そんな声も聞こえてくる。