少しだけ、後見と言うものに
心を預けても
いいのかも知れないと思えた。
その後も俺の生活は変わらない。
日々の拒絶の中、
桜瑛との時間だけを支えに、
時間だけが流れ続ける。
そしてあの、
洪水の日が訪れた。
憎み続けた飛翔との再会。
そして……、
その出会いは
俺の未来を大きく変えた。
生贄として、生神としての使命を
果たすべく命を断とうとしていた俺を
命がけで止めたアイツ。
それは……村の奴らの声が、
どれも違っていたことは
あきらかっだった。
ならば、いっそ……
母殺し、父殺しの存在の俺の命など
このまま朽ち果ててしまえばいいと思った。
俺が死んでも、
飛翔の存在があれば、
一族はまわって行けるだろう。
楽になりたいと望んだ。
そんな俺の心と、俺を守ろうとする
飛翔の想いを守りきったのは
金色の雨。
徳力の守り神、龍神・雷龍。
その雷龍の力に
寄るものなのだと知った。
その時から宿り続ける刻印。
その日から、
何度か刻印の輝きと共に記憶がなくなり
意識を失うことが多くなった。



