『……ハアッ…あのきょ…う一緒に…ハ ッア…帰ってくださ…い』
さすがに隣のクラスまで全速力で行く必要なかったか。と後悔。
「何言ってるか何もわかんないんだけど
。何言いたいの?」
いや、ごめんって、それについてはさっき自分で反省したし!
ていうか、もうちょっと聞き取ってあげようとか考えてくんないのかい!
『一緒に帰って!』
今度は、息切れてないし大丈夫よね!
「あ、そんなこと?…というか一緒に帰ることに意味を見出せないんだけど」
そんなこと?
『…すごい勇気出したのに!ヒドイよおおお…ただ一緒に帰りたいだけじゃん』
冷たすぎでしょ!
ちょっとは彼女としての扱いしてよ……
「別にいいけど。」
…ん?え?今なんて言った?え、
「別にいいけど。っていってるんだけど」
『ほんと?!やったー!!!』
やばい!勝ったよ!勝利だよこの私!お母さん!!!!
『ありがとう!』
「……………」
まあ一緒に帰るといってもただ並んで帰るだけという至って普通の光景ですけど。
「…あのさすっごい負のオーラ感じるんだけど…なに。」
『ふんっ。特になにも期待なんかしてませんよーだ。』
手繋ぎたいとか…思ってないんだから……決して………
「手..貸せ…」
強がった私に降ってきたのはありえないくらいの幸せでした。
*甘い言葉しりとり〜…手..貸せ〜「別にいいけど。」*
