次の日も、なんら変わらない一日を過ごした。
『ふわああ』
帰りのあいさつをし、友達が帰っていく頃私は一人、外を眺める。
あーあ、冷血くんの心はどうにか溶かせないものかねー・・・
.....いやいや、無理無理。
『はあ.....』
そろそろ帰ろうかと鞄をもち、教室を出る。
ゆっくりと歩き出した。
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彼の教室に向かう足は重い。
嫌いではない。嫌いではないが、愛されている自信がない。
不安でしょうがなくて、悲しい。
彼の姿を見つける。
『帰ろう』
「おう」
3m圏内に入れもせず、今日もとぼとぼ彼の後ろを歩く。
「おい」
『なに?』
「....ん」
は、え?
彼は今立ち止まりあたしに手を差し伸べている。
ちょっとだけ時間ぷりーず。
『えー・・っと、ん?どうした?』
「・・・っ!だから、手!」
彼の言っていることがいまいち理解できない。
彼にもう一度尋ねようと顔を見上げると
赤く染まったその顔。
『え?!いや、どうした?!』
「....こっちみんなっ!」
照れているあの彼が照れている!
『え....』
『へ?可愛いっ!どうしたの!』
すねていた彼の視線が私の顔へとそそがれる。
「だーかーらー手、つなごうって」
はあああああああああああああ?!?!
さっき照れていたあの彼はどこへ行った!
『あれ、でも3m圏内には入れない...し?』
「ごちゃごちゃ言ってないでほら」
