俺と君が愛し合うことは、


禁忌なんだろう。と俺は思う。


ベッドに組み敷く君は、部屋に差す月明かりに照らされる。


「ねぇ、愛してるよ」



君は言う。



誰も認めないだろう。



誰も許さないだろう。



ああ、それでも戻れないと分かってる。


俺は自嘲気味な笑みを浮かべ、


「俺もだよ。」



そう返した。