眩しい位の朝日が目に入る。

春の訪れを知らせる桜の花弁が外に見える。

『チッ…邪魔臭ぇ…』

…そう思うのは彼女、東雲 海里だけだろう。

『ふぅ…海斗起こさなきゃ…』

海斗と言うのは海里の弟だ。

弟と言っても血は繋がっていない。

なぜ血が繋がっていないか話すと長くなるが…要約すると…

海里が夜、繁華街を歩いていると海斗が道端に倒れており、心配した海里は海斗を拾って連れて帰り、保護したのだ。

どうして海里が夜の街…繁華街にいたのかというと…いわゆる海里は裏の人間なのだ…