右隣に座っている朱井君。 …急に右手に違和感。 チラリと目を向けると、ただ朱井君の左手が被さっていただけだった。 だから私は知らない振りして、窓から外を覗いた。 …でも、…? ギュッと、右手が握られた。 「っ…?」 私は思わず…肩が上がってしまった。 顔ごと朱井君を見ると、…窓の外の景色を観ていて…。 「…?」