もう一度、君と…。


財布の中にお父さんから貰った4万円を入れて、さっき大口開けた通学鞄に突っ込んだ。

資料もファイルに入れて、鞄に突っ込む。

ちょっとした課題も入れて、家を飛び出した。

「…っ、早く行かなくちゃっ」

少し急ぎ足になる。


…もしかしたら、私。

多和に考えて欲しかったのかも知れない…。