「恋羽、お金をあげるから、ちゃんと見てくるんだよ?」 ニッコリ笑顔で、4万円を渡される。 ついでにと、資料も渡された。 「え?」 そして、お父さんは何事も無かったかのように、席についてコーヒーをすする。 「…ありがとう」 私は少し笑って呟いた。 リビングを後にして、一旦自分の部屋に戻る。 制服に着替えて、鞄を大きく開けた。