繋田高校は、家から1時間。 家からも通うことは出来るが、少し辛い…。 寮だってお金が掛かるだろうし…。 「まず、繋田高校は…辞めようかな?」 ートントン… 「恋羽姉ちゃん…?」 ドア越しに、遠慮げな声が聞こえた。 私は、聞き慣れた声に返事をするように…、ドアを開けた。 「…やっぱり、美繋か」 内心ホッとした。