すぐに戻ってきた恋羽に笑顔を向けた。
そして…その日は俺がキーパーになることにした。
実は…困ってたことは実際に起きる物だ。
神手の守護神・裕貴、以外の奴がキーパーをやれるはずはなく…。
だから順番に回すことにした。
ホントは恋羽の日だけど、さすがに男子のボールを受け止めるのは、不安すぎる。
「…恋羽、大丈夫だから。お前らしくやれよ?」
笛がなるちょっと前。
俺はそうやって声をかけた。
「…うん。慶ちゃんがいればあたしは何でも出来る気がする!」
よく分からないガッツポーズで俺を見上げる恋羽。
なんだか…それが可愛くて、俺は恋羽の頭を優しく撫でた。

