白と黒の世界



それからというもの、何をして毎日を過ごしているのか分からないほど、生というものに執着しなくなった。


ご飯を食べることが不規則になり、1日の大半をボーッと上の空で過ごしたり。

何をしても、心ここに在らず状態が続いた。




だが、ただ一つ習慣になりつつものもあった。


それはあの小川に行くこと。





「お前、ちゃんと飯食ってるのか?」


「……。」


「ほら、食え。なんでもいいから、口に入れろ。」


彼はあの日から同じ時間に現れた。
だから、私もそれに合わせてここへ来るようになっていた。

敵であるはずなのに、どうして彼はいつもいるんだろう。



そして、私は一体何をしたいんだろう。

ティアがいなくなってから空虚感が心を占める。それを補うために彼とあっているんだろうか。