これはまだ世界が2つに分かれていた時の話。
むかしむかし、あるところに
国を統べる黒の王がいました。
冷酷な黒の王は大陸の一つであるディノワール(黒の国)を治めていました。
それと相反する世界
穏やかな白の王はもう一つの大陸シャントゥール(白の国)を統治していました。
2つの国は100年もの間、戦いに明け暮れ、すでに何千何万という国民が犠牲になっていました。
そして、ある日。
戦争に理由を見出せなかった白の王はある決断をしたのでした。
白の王は言いました。
「戦争に終止符を打たないか?」と…
被害が拡大していたディノワールは国民のためとある一つの条件を出して、承諾したのでした。
条件…それは近い将来、白の国で産まれてくるであろう姫を黒の姫として嫁がせること。
結果、白の姫は黒の姫として嫁ぎ、2つの国は平和になりました。
めでたし、めでたし…
