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「おはよー」

遅刻ギリギリに教室に入ると、やけにざわざわ騒がしい。

所々に数人が集まって話をしている。

それはいつものことなんだけど、みんなの顔が深刻そうで変な様子。

なにかあったの?

あたしはみんなを見ながら窓際の席に着く。

前の席の玲奈はカバンが机の上に置いてあるけれど、姿がない。

教室にもいないようだ。

「トイレにでも行ってるのかな?」

ふと、廊下側の一番後ろの席に座る小杉を見る。

小杉は頭を抱えるようにして俯いていた。

馬場ちゃんが後ろの教室のドアから入ってきた。

それからバタバタと慌ただしい動作でこちらにやってくる。

「ねえ! 亜美、知ってる!?」

「知ってるってなにを?」

「電車に轢かれた女生徒、今日の未明に自殺したんだって!」

あたしは息を呑んだ。

夢で見たとんでもない光景を思い出す。

それって……