ずっしりと肩が重くなる。

実体がないけれど、ちょうどひかりの手があたしの胸の位置まで伸びている。

「ひ、ひかり?」

『じゃまを……したら……』

ひかりが話すと、耳元で凍りそうなほど冷たい空気。

途切れ途切れのひかりの声。

「じゃ、邪魔を、し、したら?」

あたしの声は震えている。

『じゃまを……したら……』



冷たい感覚があたしの喉元まで上がってきて、そこで止まる。















『ころす』