鈴菜ちゃんにそう言われた木島くんは俺の方を見て、しぶしぶ、
「……どうも、木島遥斗です」
それだけ口にする。
参ったなー、こんな敵意丸出しで来られると。
「そう言えばちゃんと自己紹介したことなかったね、橘日向です。今日はいきなりにもかかわらず来てくれてありがとう、よろしくね」
無難の感じで挨拶したみたものの、
木島くんからこちらへ寄り添う気配は少しも感じられないまま。
こりゃ仕方ないかな。
まぁそんなことは気にしないけど。
鈴菜ちゃんはそんな木島くんを見て少し困った顔をする。
「鈴菜ちゃん、ポニーテール似合ってるね、可愛い」
髪がさらさらで、綺麗。
「え、あっ、ありがとう」
鈴菜ちゃんは少し恥ずかしそうに自分の髪を触る。
ポニーテールも好きだけど、普段のストレートの方が好きかも。
その後ろで機嫌悪そうにしている木島くんの姿は……、うん、見なかったことにしよう。


